管理職の基本的な役割は、組織としての業績を高めるため、
1.業務遂行を管理すること
2.業務上の問題を解決したり、これから取り組むべき課題を設定すること
3.メンバーを育成すること
4.メンバーのやる気を引き出し、チームとして向かうべき方向性を示す、すなわち、リーダーシップを発揮すること
これら4つです。
こうした役割を果たすためには、前提として組織の特性を理解する必要がありますし、適切なコミュニケーションを図ることが求められます。
このコーナーでは、管理職としての役割を効果的に果たすために必要な考え方、踏まえておくと有意義と思われる考え方について提示していきます。
内容は少しずつ加えて行きますが、必ずしも体系的、網羅的にはなっていませんことご了承ください。
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管理職の仕事実践術
No.6-11 進捗状況と成果の度合に応じたフィードバック
前稿まで、フィードバックすべき部下の行動における10段階と、管理職からのフィードバック方法の10段階を見てきましたが、ここではそれらの組み合わせと表現の例を考えて見ましょう。それぞれ10段階になっていますが、必ずしも1対1の対応関係になるとは... -
管理職の仕事実践術
No.6-10 フィードバックの10段階
前稿(6-9フィードバックすべき部下の行動10段階)では、管理職として部下へフィードバックすべき10の段階について取り上げました。では、上司からのフィードバックとしてはどのような対応が考えられるでしょうか。望ましい行動や結果に対しては肯定的な... -
管理職の仕事実践術
No.6-9 フィードバックすべき部下の行動10段階
管理職においては、部下の職務行動や結果について何らかのフィードバックを示すことが頻繁に求められます。望ましい行動や結果に対しては肯定のシグナルを送る事によって、部下のモチベーションが向上し、その行動に対する意識がより強化されていくこと... -
管理職の仕事実践術
No.2-8計画 ~悲観的に準備し、楽観的に実行する
ひとくちに計画と言っても、大きな単位の計画もあれば小さな単位の計画もあります。あるいは、見通しの立てやすい計画もあれば、不透明性の高い計画もあります。ここでは、単位の大小よりも、不透明性の高さに基づいて考えたいと思います。と言うのも、... -
管理職の仕事実践術
No.3-8 素人の視点で考える
他部署からの異動により新たに配属された部下は、業務改善を考える必要はなく、まずはその部署の仕事のやり方を覚えることに専念させるべきでしょうか。 実は、初めてその仕事を担当する人こそ、その仕事を客観的に見ることができます。その第三者の視... -
管理職の仕事実践術
No.1-8 メンバーの誇りを支えるパーパスのレベル感
組織として明確にパーパスを打ち出していくことの重要性が改めて強調されるようになってきましたが、一般的には、経営理念や社是、あるいは、バリュー、ミッションなど、その表現の仕方には様々なものがあります。規模の小さな組織ほど、それらが明文化... -
管理職の仕事実践術
No.6-8 部下を導く深掘り質問法と展開質問法
部下の仕事が停滞しているように見えたとき、上司はどのように声をかけるべきでしょうか。管理職であれば、上司として当該業務に関して認識している問題点を指摘し、明確な方向性を示して効果的な遂行方法を改めて助言したくなるところでしょうが・・・... -
管理職の仕事実践術
No.4-10 OJTは”Do”より”Check”で
OJTはOn The Job Training ですから、仕事をしながら教える、つまり、マネジメント・サイクルとしてはDoの中に位置づけられそうです。確かにその通りなのですが、忙しくてOJTの時間を確保しづらいという管理職も少なくないことでしょう。部下育成の実態... -
管理職の仕事実践術
No.7-4 全員一致の罠
組織の中で意思決定を行う際、ある項目について全員の意見が一致していると、それは明らかに正しい意見であるとの認識が共有されやすくなります。客観性を持った正しい意見であるとの認識は、本来その分野に求められる深い検討からメンバーの意識をそら... -
管理職の仕事実践術
No.7-3 客観的な情報と正しい知識に基づいた議論を
チームにおける議論では、事実や知識、推論を意識的に整理していくことが望ましい進め方です。例えば、現状はA商品の売上が低下している、多分需要が一巡したからだろう、だから今後はB商品に注力するのがよいのではないか、というように、推測ばかりに...