「コンサルティング」にエンゲージメント向上支援プログラムを掲載しました

No.4-10 OJTは”Do”より”Check”で

 OJTはOn The Job Training ですから、仕事をしながら教える、つまり、マネジメント・サイクルとしてはDoの中に位置づけられそうです。確かにその通りなのですが、忙しくてOJTの時間を確保しづらいという管理職も少なくないことでしょう。部下育成の実態調査においても、部下育成がうまく行っていない人では、その理由が「人的・時間的余裕がなくOJTの時間を確保できないから」が49%でトップになっていました。

 では、部下育成機能を確保するためにはどのように対処すればよいでしょう。OJTの時間は「つくる」、「捉える」ということも必要でしょうし、あるいは、Doではなく、Checkの中に位置づけてみるのも有効であると考えられます。例えば、部下に対して「○○案件の進捗状況を確認したいので、来週の月曜日、1時から15分ほど時間をとってもらえるかな?」というようにです。計画的にOJTを行うにせよ、新人を対象とする場合はともかく、必ずしも「教育」であるとか、「指導」などという表現を使う必要はないと思います。

 さらに、ミーティングの場を活用するという方法もあります。ミーティングは進捗確認の場になり得ますので、業務進行上の不備が見つかれば、当然そこから指導助言へと結びつけられるはずです。OJTというよりも、やや、Off-JT的な方法ですが、もし定例のミーティングが予定のすり合わせのみとなっている、つまり、Planが中心になっているのであれば、Check機能を取り入れてみることをお薦めします。もちろん、それは、マネジメント・サイクルの中でも曖昧になりがちな統制機能を担保することにもなります。

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