リーダーシップを発揮する– category –
組織目標の達成のために、リーダーは方向を示してメンバーを求められる行動へ誘導していく必要がありますが、目標の達成には困難を伴うことも多く、貢献を引き出すための動機づけが欠かせません。また、一見、組織運営がうまく行っているように見えても、顧客や利用者のニーズは時代とともに変化しますし、競争環境も厳しくなる一方です。また、技術の進歩は急速です。つまり、世の中は常に変化し続けているわけですから、組織も変わり続けなければなりません。
と言うことは、当然個人としても変わり続ける必要があるわけです。とは言えども、人間は生物学的に言って変わりたくない生き物のようです。したがって、メンバーの努力を促したり、行動を変化させるためには強力な動機づけが必要となりそうです。
ここでは、人はどのような時に意欲的になるのかという点を含めて管理職としてのリーダーシップ行動を考えていきます。
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No.5-11 第2回モチベーション調査
近年、モチベーションやエンゲージメントに関する調査結果が世界的に数多く報告されており、そしてそれらの中には、諸外国との比較において日本人のモチベーションの低さが話題となる記事が少なくありません。近年において、仕事に向かうモチベーション... -
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No.5-10 「褒める」を考える3 ~「褒める」より「認める」
部下を褒める必要は必ずしもありません。しかし、それは、部下を肯定する必要がないという意味ではありません。部下が高い成果を達成したならば、それはやはり肯定してあげるべきでしょう。しかし、成果そのものを褒めて終わってはいけません。人間には... -
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No.5-9 「褒める」を考える2 ~ 部下を褒める必要はない
私はサラリーマン時代、あまり部下を褒めることはしていませんでした。残念ながら、自分の預かる部門の業績は、お世辞にも良かったと言えることが少なく、部下の成績は目標を下回ることがほとんどであったためです。しかし、こうした私の姿勢に対しては... -
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No.5-8 「褒める」を考える1 ~褒めることは本当に良いことなのか?
リーダーシップや部下との関係性に関する議論の中に、部下は褒めて伸ばすべき、という論調があります。人間は人から褒められることを快く感じます。褒められることが気持ちよいので、次回もまた褒められるようにがんばろうという人々の思考に適応的なリ... -
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No.5-7 リーダーシップが成立する条件4 ~上司の人間性
上司が高い人間性を持っていればリーダーシップは成立しやすくなります。部下の立場からすれば、仕事ができるけれども常に部下に冷たく厳しく接する上司より、仕事は多少できずとも、明るく、他者への配慮に優れた上司の方に従いたいと思う人が多いので... -
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No.5-6 リーダーシップが成立する条件3 ~仕事の実力
上司が仕事の出来る人であれば、部下はそのことに一目置くことになりますので、リーダーシップは成立しやすくなるでしょう。では、ここで言う仕事上の実力とは何でしょうか? 職業人には3つの能力が必要だとされています。それは、テクニカルスキル、... -
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No.5-5 リーダーシップが成立する条件2 ~動機づけ要因が満たされることへの期待
積極的な執務態度を引き出すためには動機づけ要因を部下へ提供していかなければなりません。No.5-2「衛生理論の活用」にて述べたように、動機づけ要因には、「達成」、「承認」、「仕事そのもののおもしろさ」、「責任」、「成長」などといったものがあ... -
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No.5-4 リーダーシップが成立する条件1 ~衛生要因が棄損されることへの不安
No.5-2「衛生理論の活用」の項において述べたことですが、衛生要因とはそれが満たされているからといって積極的な執務態度を引き出すには至らないと考えられている要因です。しかし、反対にそれが失われた場合には意欲の減退に結びつきやすい要因でもあ... -
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No.5-3 リーダーシップはどこにあるのか?
リーダーシップを発揮する、という表現は、経営組織のみならず、様々な組織やグループの中で使われるものだと思います。頻繁に耳にする表現ではありますが、そもそも、リーダーシップとは何なのでしょうか。これまで、多くの経営学者などによってリーダ... -
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No.5-2 衛生理論の活用
No.5-1「働く人々の欲求」では、一般的な動機づけ要因を挙げましたが、厳密に動機づけ要因を考えてみる際に有効な考え方があります。それは、動機づけ研究として有名な、ハーズバーグの衛生理論です。同理論については、ウエブ上の様々なサイトにその内...
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