問題解決と課題設定– category –
組織には必ずと言っていいほど、問題があります。問題のない仕事はないと言っていいでしょう。ただし、問題には明らかに見えている問題もあれば、目に見えづらい問題もあります。また、管理職という立場であれば、顕在化した問題に対処するだけでなく、潜在的な問題に目を向ける、すなわち、課題を設定することも必要になります。一口に問題と言っても、様々な種類の問題があるのです。
ここでは、問題の種類を整理し、管理職としてどのように問題に対処していくか考えていきます。
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問題解決と課題設定
No.3-8 素人の視点で考える
他部署からの異動により新たに配属された部下は、業務改善を考える必要はなく、まずはその部署の仕事のやり方を覚えることに専念させるべきでしょうか。 実は、初めてその仕事を担当する人こそ、その仕事を客観的に見ることができます。その第三者の視... -
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No.3-2 改善問題への取り組み
No.3-1「問題とは何か」でも書きましたように、管理職が主として取り組む問題の種類は、現実的には「探索型問題」ということが多いと思います。さらに、「改善問題」か「強化問題」のどちらかと言えば、「改善問題」に取り組むケースが多いのではないで... -
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No.3-3 問題解決において分析手法を用いることの有効性
研修の中で、特性要因図などを使って問題構造分析を行ってもらいますと、論理的な問題分析を行うことは、多くの人にとって意外と難しいことのようです。とは言え、それは必ずしも当人の論理的思考力の弱さに基づいているのではないというように私は感じ... -
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No.3-4 業務改善への抵抗 ー現在性バイアスと確実性バイアス
当然のことながら、業務をより効果的、効率的に進められるように改善していくことは、多くの人が望ましいことであると考えるはずです。ところが、実際に改善策を導入しようとすると、新しい仕事のやり方に抵抗感を持つ人は少なくありません。なぜでしょ... -
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No.3-5 「問題の解決」から「課題の設定」へ
「問題とは何か」で示したように、仕事、あるいは、組織には様々な問題がありますので、ビジネスパーソンにとって仕事は常に問題解決の連続になります。しかし、その多くはすでに起きてしまった問題への対処ではないでしょうか。 下の図は、左の三角形で... -
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No.3-6 業務を効率化する
業務を効率化すべきという考え方は普遍的なものであると思いますが、そもそも、なぜ効率化を図る必要があるのでしょうか。 そこには、次のような理由が考えられます。 目標の達成可能性を高める 作業的職務にかかる時間を最小化し、創造的な仕事の時間... -
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No.3-7 インプットの再設定
インプット=アウトプット/効率という公式から、インプット(=取り組み事項や働く時間の長さ)を少なくするためには、分子であるアウトプットを小さくするか、分母である効率を高める、と言うことになります。アウトプットは売上や利益、生産量、販売... -
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No.3-1 問題とは何か
管理職にとって、業務上の問題解決は大きな役割だと考えられます。通常、仕事というのは常に問題解決の連続だからです。仕事のすべてが、当初の見込み通りに進めばそれに超したことはありませんが、大抵は、見込みとの狂いが少なからず発生することが多...
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