管理職の役割と組織の理解– category –
管理職になりますと、以前よりも大きな単位で仕事を管理していかなければなりません。組織目標の達成へ向けてつつがなく組織を動かしていくことが必要です。こうしたことを一般的にはマネジメントと言う言葉を使って説明していることが多いと思います。また、管理職は自ら動くばかりでなく、部下を動かして仕事をすることになります。人を動かすためには、一定の影響力や、動いた方が良いと思わせる誘因が必要です。こうしたことを説明する際には、リーダーシップと言う言葉が多く使われます。
そのようなマネジメントを実践したり、リーダーシップを発揮するためには踏まえておくべき組織特性がいろいろとあります。
このページは、組織の特性や基本的な原則、管理職として留意すべき事項について考えていく、入口の部分です。
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管理職の役割と組織の理解
No.1-8 メンバーの誇りを支えるパーパスのレベル感
組織として明確にパーパスを打ち出していくことの重要性が改めて強調されるようになってきましたが、一般的には、経営理念や社是、あるいは、バリュー、ミッションなど、その表現の仕方には様々なものがあります。規模の小さな組織ほど、それらが明文化... -
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No.1-7 中小企業における組織成長と権限委譲
中小企業の経営という観点からも権限委譲について考えたいと思います。 最近、講師を担当した中小企業の管理職向けセミナーの中で、参加者の多くに気になる共通点がありました。それは、トップに権限が集中していて、中間管理職の役割が、実態としてプ... -
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No.1-6 権限委譲のデメリット
権限委譲における第一のデメリットは、権限を委譲された側が常に最適な意思決定を行って、最適に対処できるとは限らないと言うことです。そこには、二つの側面があります。それは、能力的側面と個人利害的側面です。 判断力に乏しいがために適切な意思... -
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No.1-5 権限の委譲のメリット
組織原則には「権限と責任一致の原則」や「権限委譲の原則」というものもあります。権限委譲にはどのようなメリットがあるのでしょうか。それは、第一に、正確な情報に基づいた意思決定ができることです。現場の情報や知識に通じているのは、現場に最も... -
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No.1-4 過度の専門化による弊害
組織において、事業の成長と共に職務の専門化が進んでいくのが一般的です。例えば、中小企業であれば、総務課では総務の仕事以外に、経理や採用、研修、給与計算、福利厚生など、様々な業務を担当していることが多いものですが、大企業であればこれらの... -
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No.1-3 専門化の原則と今日的解釈
組織を有効に機能させていくためには、守るべき原則がいくつかあるとされています。代表的な組織原則は、①専門化の原則、②権限と責任一致の原則、③管理範囲適正化の原則、④命令一元化の原則 ⑤権限委譲の原則といったことです。 上記の内、いくつかの... -
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No.1-2 感情は無視できない ~組織における3つの論理
売上を上げる、利益を上げる、無駄を省くなど、組織としての効率を高めるためには、「能率」を上げ、「コスト」を低減させるといった発想が必要であることは誰でもが思い至ることでしょう。「能率」とは、簡単に言えば短時間にたくさんの仕事を、それも... -
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No.1-1 マネジメントサイクルで管理職の仕事を理解する
まずは、管理職の基本的な役割を整理しましょう。 「マネジメント・サイクル」といった言葉は多くの方が耳にしたことがあろうかと思います。Plan-Do-See、あるいは、Plan-Do-Check-Actionというものです。前者は、「計画」→「実行」→「評価」というプ...
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