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No.2-4 業務割当において留意すべき事 ~常にハードルを上げる

 みなさんの職場においては、一定のサイクルで取り組む仕事が数多くあると思います。そして、その仕事は何度繰り返そうと目標レベルは常に変わらない、と言ったことはないでしょうか。目標のレベルが変わらないと言うことは個人の成長もないと言うことです。ひいては、組織の成長もないわけです。どちらかと言えば公的セクターの組織においてそのような傾向が強いように思われます。私は自治体職員が記載している目標管理シートを年に数百枚目を通していますが、挑戦的な目標を設定するケースを見るのは希で、管理職においても自らの職務のみならず、部下に高いハードルを要求していると思われるケースは少ないようです。
 ルーチン化している仕事の場合は、特に上司から割当と言ったことをせずとも、自動的に継続されていくものですが、そのような仕事においても目標のレベルを上げることを要求することが必要です。もちろん、部下の負荷も十分考慮する必要があり、むやみやたらに厳しくすることはできませんので、うまくバランスを見ながらハードルを上げることを考えてみて下さい。昨年のアウトプットが10であったなら今年は11か12を求めてみる、事務的な仕事のようにアウトプットを向上させづらいような種類の仕事であるならば、より少ないインプットで成果を出せるようにする、などというようなことです。(もっとも、競争環境の激しい業種であれば10~20%増しではなく、1.5倍、2倍を目指さなければならないかもしれませんが。)

 人にもよるでしょうが、常に目標が変わらないのでは緊張感が低下し、向上心をいつの間にか失ってしまうこともあります。ハードルを上げ続けるということは、常に成長を促すということです。常に成長を意識する、良い意味で緊張感のある組織にしていきたいものです。(初回掲載2011/05/24 補筆2023/03/24)

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