エンゲージメント向上支援プログラムはこちらから

農業における組織マネジメント問題(北見市) 2013/01/15

 昨年末、北海道、日本政策金融公庫、北海道農業法人協会の主催による農業法人セミナーにおいて講演を行いました。テーマは従業員のモチベーションを高めるための組織マネジメントです。農業者向けに人事マネジメントの講演をしてほしいというご依頼をいただいた当初は、果たして農家に組織マネジメントの内容が受け容れられるのか少々懸念を持ちましたが、人事や組織の勉強をしたいというのは農業者側からの要望なのだそうです。考えてみれば、最近は北海道内の農業も大規模化が進行しており、従業員を雇って組織的に業務を行っている農家が増えています。果たして当日の講演では、300名ほどの受講者が熱心に耳を傾けてくれました。講演内容は思いの外ニーズに見合ったものであったようです。
 生産技術の向上や後継者問題など、農業における経営課題は多数ありますが、これまではその小規模性から組織マネジメントの問題は顕在化していなかったようです。しかし、一般の企業でも同じ事ですが、会社が成長するに従い、小規模な時期には考えもしなかった組織マネジメントという経営の「壁」にぶち当たるのでしょう。大規模化の進行は否応なく組織マネジメントに目を向けさせる事になったようです。
 講演会後の懇親会では多数の農業者の方と意見交換することが出来ました。講演の内容はまさしく自社の課題そのものであるとか、もう少し具体的なやり方を教えてほしいとか、活発なやりとりの場となりました。私にとっても、農業の現場の声を聴く貴重な機会をいただいた思いです。

このページの内容