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国立西洋美術館(台東区) 2011/06/14

 国立西洋美術館は、近代フランスの絵画や彫刻を収集した、いわゆる「松方コレクション」の展示を目的に、フランス政府の要請により1959年に竣工しました。戦時中、敵国資産としてフランスが接収した同コレクションを、戦後、日本政府が返還要求した際、フランス政府が専用の美術館を設けることを返還の条件としたのです。数多くの西洋の著名作品を常設展示として加えた現在では、日本有数の美術館となっています。設計は、フランスの著名建築家であるル・コルビュジエによるものです。1998年には、大規模な免震工事が行われました。また、最近、フランス政府によって、ル・コルビュジエが手がけた世界各国の作品と共に、世界遺産登録への申請が行われましたが、この度、事実上の落選が決まりました。
 ところで、掲載するタイミングを逸してしまいましたが、この春の東京は、同美術館で開催された「光と、闇と、レンブラント」展をはじめ、「シュルレアリズム展」(国立新美術館)、「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」(Bunkamuraザ・ミュージアム)など、個人的に興味をそそる展示が目白押しで、どの展示も満足のいくものでした。

 *その後、2016年に「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」として世界文化遺産登録されました。(追記 2016/08/31)

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