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 管理職の仕事実践術
 4.部下を育成する

(4)暗黙知と形式知(2009/10/07)

 多くの仕事には「秘訣」というものがあると思います。いわゆるコツであるとか、カンで判断するなど、経験的な知識・技術のことです。とはいえ、あなたの仕事を進めていく上での秘訣とは何ですか?と聞かれたとしても、おそらく、なかなか即答できないと人の方が多いことでしょう。それどころか、研修の中で受講者に問いかけてみると、「自分の仕事には秘訣などというものはない様に思う」と答える人も少なくありません。しかし、例えば、あなたが今行っている仕事、あるいは、これまで行ってきた仕事の中で最も詳しく精通している仕事について、その仕事のすすめ方を100%言葉にして今すぐ説明することは可能でしょうか。もちろん、仕事の種類にもよるでしょうが、何割かは言葉に出して説明することが困難な部分が残るだろうと思います。そして、秘訣とは、その言葉に出して説明することが難しい部分に潜んでいるものと推測できます。具体的な例で言いますと、営業や交渉などの対人折衝を伴うような仕事であれば、相手の態度や心理状態、テーマに対するスタンスなどに合わせて話し方や接し方を変化させるなど、巧妙な振る舞いによって効果的な結果を引き出す技術やチエが該当します。事務仕事では、ワープロや表計算ソフト、メールソフトなどのアプリケーションソフトについて、いくら教えられても基本的操作に手間取る人がいる一方、特に他者から学ばずとも、自ら様々な機能を使いこなして効率的な仕事をする人もいて、後者の場合は、ソフトウエアを使いこなす上でのなんらかの秘訣を持っているのかもしれません。そうした秘訣というものは、生来の能力という場合もあるでしょうが、経験的に身につけた知識・技術であるという場合が多いのです。このような、経験によって獲得した、他者に対して言葉で説明することが難しい知識のことを「暗黙知」と言います。言わば主観的な知識です。言葉で言い表すことが出来る知識は「形式知」と言い、これは、客観的な知識と表現することが出来ます。効果の高い仕事をするためには、形式知のみならず、暗黙知を獲得する、つまり、秘訣を身につけることが必要です。
 前回、管理職が仕事を抱え込む、あるいは、部下育成をしようとしないのは、教えることが面倒と思えてしまうことによるのかもしれないと書きました。形式知は伝えやすいものですが、暗黙知は、そもそもそれが言葉になっていないため伝えることが困難です。ですから、面倒に感じるのは当然のことなのです。これが、部下育成がなかなか進まない構造的な原因のひとつです。

さて、原因がはっきりしましたので、解決策もある程度見えてきましたね。それは、暗黙知を形式知に変換すればよいのではないか、ということです。

                             

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